レーザー治療の問題

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治療を行う医師の技量や使用するレーザー装置の性能によっては、合併症発生の可能性があります。

現在は機器の性能が向上し、次に述べる合併症はほとんど起こりませんが、可能性がないわけではありません。

●角膜混濁(ヘイズ) 
PRKの後、角膜上皮細胞が不規則に再生し、角膜の透明性の低下が発生します。旧型のレーザー装置を使用した場合、強度近視の治療後、RKの再治療後等に起こることがありますが、発生後3〜6ヶ月で徐々に減少していきます。まずレーシック(LASIK)では起こりませんが、フラップに問題がある場合、砂をまいたような細かな混濁が角膜面に起こることがあります。

●ハロ
夜間明るい光を見た時に、光の周囲がぼやけて霧がかかったように見える状態をいいます。ピークは3ヶ月頃でその後段々と減少します。フラップ作成による回折現象が主な原因のレーシック(LASIK)によるハロは、フラップの固着とともに軽減します。また、レーザーの照射径と瞳孔径の差によって起こった場合は、加齢により瞳孔径が小さくならないと改善されません。

●コントラストの低下 
暗い場所で自覚し、軽度近視の人には問題なく、強度近視の人が変化を感じる場合があります。瞳孔が大きく開く人にハロや夜間性近視が起こることがあります。一般に若い人は、レーザーの照射径よりも瞳孔が開くので、照射されていない周囲から近視の光が入りコントラストを低下させます。そのため、若い人に照射を広げて行うと、より深く削られ薄くなった角膜が、眼圧の影響を受け、視力の日内変動が起こる場合があります。

●治療後性乱視 
レーザー照射の際、眼球がずれた場合に起こります。

●セントラルアイランド 
レーザー照射中、角膜表面から上昇気流が発生し、角膜中心部に照射されずに中心部が残ってしまう状態をいいます。

●スウドケラトコーヌス
レーザー照射数が多すぎて角膜が薄くなりすぎた場合、角膜中央部が眼圧で飛び出し、近視が悪化すると言われていますが、日本での報告例はありません。

●フラップ形成不全
精度の低い一部のマイクロケラトームで発生する場合があります。ヒンジができずフラップが切り離されるフリーフラップ、角膜中央部が抜けてしまうボタンホールフラップ、角膜切除面が波状形になるウオッシュボードエフェクトが考えられます。

●エビセリウムイングロース 
レーシック(LASIK)で最も多く起こる合併症です。フラップを戻す際の洗浄が不充分な場合、コーヒーにクリームを流したような膜状の混濁が起こる場合があります。これはほとんどが角膜周辺に起こり、視力への影響はありません。従来型の機器を使用した場合2パーセント程度の発生率ですが、バンザトーム使用のレーシック(LASIK)では、ほとんどこうした例はありません。

経験豊富な医師がレーシック(LASIK)を行なえば、まず角膜混濁や矯正視力の低下のような合併症は起こりませんが、症例が少ない未熟な医師では色々な合併症が起こる可能性があります。

レーシック(LASIK)による合併症では、角膜内に金属粉と思われる異物が残留していました。この治療を行った医師には、

@治療用手袋をせず、素手で直接角膜フラップ内面を押さえている。
Aレーザー照射後の角膜面洗浄を行っていない。
B屈折治療の経験がまだ浅く、症例も少ない。
C眼科屈折矯正専門の医者ではない。

等の問題が存在しました。角膜面の洗浄が不充分な場合、異物の残留が起こり得るのです。