カウンセリングと術前検査を受ける
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カウンセリング
近視手術を考え、初めてクリニックを訪れる時には、身構えずに「説明を聞くだけでも」という軽い気持ちで臨みましょう。まずカウンセリングだけでも受け、近視手術と自分の眼の状態をよく理解することが大切であり、手術への決心はまだ必要ありません。
カウンセリングでは、どんな些細なことでも、理解できないこと、不安に感じていることを遠慮せずに質問しましょう。
医師には、これから行なう手術や医療行為についてきちんとした説明をして、患者さんの同意を得るという大事な義務があります。
手術を受けることが決まる前でも、医師は手術の内容等の質問に誠実に答える義務があり、患者さんは全然遠慮する必要はないのです。
患者さんからの質問に、「まあ、いいから任せなさい」というような態度をとり、説明を避けたがる医師には、治療を受けないほうが無難です。
また、ひと通りの知識を持っている患者さんであっても、医師から直接手術の説明を受けることで、さらに安心できるでしょう。
術前検査
カウンセリングでは、まず患者さんの病歴や眼の状態について聞かれます。アレルギーや糖尿病等の内科疾患、他の病院での治療、薬の処方、常用している薬等を確認します。
その後、短時間で無痛のコンピュータ機器による精密検査を行ないます。
●視力の検査
ランドルト環の視力表で測定する、一般的な検査です。
●屈折力の測定
レフラクトメーターという機器を使い、角膜と水晶体の屈折度を調べます。より正確な視力が測定可能です。
●眼圧の測定
眼の表面に軽く風を当てて測定します。眼圧が異常に高い場合は、緑内障が疑われ、さらに詳しく精密検査を行います。緑内障と診断されると、近視手術を受けることが出来ません。
●細隙灯顕微鏡のよる検査
強い光を眼に当て、結膜、角膜、前房水、水晶体など眼の内部の状態を詳細に調べます。
●角膜曲率半径と角膜厚の測定
オフサルモーターで角膜の湾曲の度合いを、パキメーターで角膜の厚さを測定します。どちらもミクロン単位の数値で測定可能な、高精度の超音波測定器です。特に乱視の場合、角膜の全体像をコンピュータで立体的に把握します。
●角膜の内皮細胞の撮影
角膜の透明性を保つのは、角膜の最も内側にある内皮細胞です。特殊な顕微鏡、スペキュラーマイクロスコープで、その内皮細胞の数と密度を調べます。
●角膜の形状の解析
トポグラフィーと呼ばれる最新の検査で、角膜の湾曲を測ります。角膜の屈折率が即グラフに表され、角膜表面にあるわずかなゆがみ等も解析可能になり、近視手術の精度を格段に高めました。
出来るかぎり正確な眼の現状の把握のため、ていねいな問診と、様々な精密検査が行なわれます。
この結果は手術の適合・不適合の判断材料だけではなく、正確な手術のための重要なデータにもなるのです。
なお、正しい数値を得るために必要ですので、コンタクトレンズ使用者は、検査の3日前から装用を中止し、メガネ等で検査にそなえます。
近視手術受けれない人もいる
残念ながら、カウンセリングと検査の結果「不適合」の方は、近視手術を受けられません。
「不適合」の主な理由は、以下の通りです。
・角膜疾患または異常がみられる場合
・内眼部に緑内障、白内障、網膜剥離などの重度の眼科的異常がある場合
・外眼部に逆さまつげ、結膜炎などの異常がある場合
・内科的な全身疾患、例えば糖尿病、肝炎、膠原病などがある場合
・マイナス1D未満の超軽度近視の場合
・マイナス20D以上の超強度近視の場合
・妊娠中または授乳中である場合
妊娠、授乳中の女性の場合は、治療の際の抗生物質や鎮痛剤の使用を考え手術を控えましょう。
また単なるアレルギーは問題ありませんが、アレルギーによる感染症から角膜や結膜などに異常がみられる場合は不適合と判断されます。
もちろん完治後は手術可能です。超強度近視の場合は不適合となりますが、こうしたケースはきわめてまれで、実際以上に「自分は強度の近視である」と思い込んでいる人が多いものです。
測定してみると、それほどの強度近視ではなく、ほぼ手術が可能です。また、長年のコンタクトレンズ使用者には、自覚症状はなくても角膜にひどい傷がある場合があります。
この時はしばらくコンタクトレンズ装用を中止し、傷の修復を待ちます。これらの検査結果が不適合だった人も、治療し完治すれば手術はできます。
不適合とは、
@手術によって眼に大きな負担がかかる
A近視手術で十分な結果が出せない
ということなのです。
手術を希望する方が不適合では残念ですが、その時に不適合でも、時間がたち、条件が整って適合に変る可能性もあります。
また、不適合の原因が解消可能であれば、適合になる方法を相談することもできます。